海苔はやっぱり焼きたてが香りが良く美味しいのですがお客様に焼きたてをお届けするのは現実問題として残念ながら不可能です。
一般の方が焼きたてを食べるには自分で焼くしかありません。
今回は海苔を焦がすことなくパリッと焼き上げる一番簡単で効果的な方法をお伝えします。
海苔が少し“しんなり”した時にパリッとさせるために火であぶりたい時や食べる直前に香りを立たせたい時にも効果的ですので機会がありましたらぜひお試しください。
パリッと仕上がる海苔の炙り方とは?
今回ご紹介する海苔の炙り方は「焼いていない海苔=乾海苔(寿司のり)」を一からご自身で焼く方法です。
「乾のり(寿司のり)」とは市販されている「焼海苔」になる前段階の海苔で「焼いていない海苔」です。
こちらが焼いていない寿司のりです。⇒七福屋の寿司海苔
寿司海苔は元々、巻きずし用なので焼かずに海苔巻きにするためのものなのですが
この乾海苔をパリッと焼き上げたい時に効果的な炙り方は「電気コンロ」が一番おススメです。
その次が「ガスコンロで温めたフライパン」ですがこれには条件があります。
また、「オーブンレンジ」や「ガスコンロの直火」で炙る方法もありますが、実はあまりおすすめできません。
これらの理由と上手な炙り方を順番にご紹介いたしますのでぜひお試しください!
海苔の炙り方 一番おすすめは電気コンロ
一番簡単に海苔をムラなく焼く方法は写真のような渦巻き状の電熱線がある電気コンロです。
七福屋でも海苔を試し焼きするときはこのコンロを使っています。
何よりも
- 素早く
- ムラなく
炙ることができるのでこのやり方で炙っている海苔屋さんは多いと思います。
電気コンロは直接でも焼くことはできますが、できれば写真のように網を置いた方が焼きやすいです。
なぜ電気コンロがいいのかというと、電気コンロなら海苔全体を見ながら炙ることができるからです。
海苔の色が変わっていくのが見る見るわかるのでムラになりにくいのが良いところです。
焼けていない部分を素早く火に当てるとあっという間に緑色っぽくなり焼き具合がわかりやすいです。
さて、炙り方ですが、
電源を入れてコンロが温まってから「表⇒裏⇒表⇒裏・・・・」とひっくり返しながら「素早く、素早く」繰り返し焦げないように炙ります。
そして、半分が焼けたら持ち変えて同じように「表⇒裏⇒表⇒裏・・・」を繰り返します。
コツは手を止めないことです。
網を通しているとはいえ、ほぼ直火なので少しでも止まるとすぐに焦げる、または燃えてしまいます。
何度も言いますが「表⇒裏⇒表⇒裏・・・・」を素早く、素早く繰り返して「持ち変えてまた反対の半分を炙る」を繰り返し繰り返しして全体が緑色っぽくなったら焼き上がりです。
焼けていないところがあればサッとコンロに当てて炙ります。
こうしてムラなく焼きあがれば完成です。
電気コンロは「焼きムラ」がわかりやすく、スピード調整で焦げを防ぐことができるので一番おススメの海苔の炙り方です。
海苔の炙り方 条件付きでガスコンロでフライパン
電気コンロがないご家庭も多いと思います。
そんな場合は「ガスコンロでフライパンを通して炙る」ことをおすすめします。
しかし、
テフロン加工(フッ素加工)のフライパンや多層構造のフライパンは空焚きできないものが多いので鉄製のフライパンのように空焚きできるものを使うようにしてください。
炙り方は温めたフライパンに当てるように「表⇒裏⇒表⇒裏・・・・」を繰り返します。
電気コンロと同じような要領ですね。
電気コンロよりもフライパンを通す方が焦げにくくゆっくりとした動作で大丈夫です。
もしかするとこの方法の方が慣れない方には失敗がないかもしれません。
ただ、海苔が焦げにくいのは良い点ですが、電気コンロよりも時間がかかるのが難点です。
場合にもよりけりですが、1枚を焼き上げるのに電気コンロの2~3倍の時間がかかります。
海苔屋のように頻繁に試し焼きをする仕事ではこの方法は効率的ではないのであまりやりません。
海苔の炙り方 オーブンレンジは難易度が高い
オーブンレンジは遠赤外線のヒーターで焼くので熱源としては問題ない、というかむしろ良いのですが「箱の中」に入れるので焼き具合がわかりにくく焦がしてしまいがちです。
どうしてもオーブントースターで焼きたい場合は「余熱」だけで焼きます。
温めて熱を切ったオーブントースターに海苔を入れて蓋を閉め2~3秒ですぐ取り出します。
すると海苔のところどころが「緑色」になっています。
これを繰り返して焼けムラを少なくしていくのですが最終的にどうしてもムラが残ってしまいます。
やはり見ながら焼くことができないのでオーブントースターを使って海苔を均一に炙るのは、なかなか難しいです。
海苔の炙り方 ガスコンロの直火をおすすめしない理由
ガスコンロの直火で海苔を炙るのもいろいろな理由でおすすめしません。
第一に難易度が高く難しいこと。
火加減も難しく直火で炙るとどうしてもムラができ、均一に焼くことが難しいし場合によっては燃やしてしまうことも・・・。
また、ガスの火は燃焼するときに水蒸気が発生するので湿気を嫌う海苔には好ましくありません。
そして、ガス臭さ・・・。
寿司屋の炙り系のネタのガスバーナーの臭いが苦手な方は少なからず気になるかもしれません。
どうしもガスコンロを使いたい場合は餅焼き用の網を使って炙ると火力が分散して比較的うまく炙ることができます。
海苔の炙り方まとめ
以上、海苔の炙り方のおすすめとそうでない方法をご紹介しました。
ここで紹介した方法をまとめますと
こんな感じになります。
以上、海苔の七福屋がおすすめする「海苔の炙り方」でしたが、人によっては別の方法の方が良い、というご意見があると思いますのでそんな時はメッセージでいろんなご意見くださいませ。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
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